■もっともF1らしい雰囲気を残すGP。モナコ。中世の貴族文化の名残と、成り上がりモノたちが集う華麗な世界。コースは市街地。モナコを制する者が世界を制すると言われるほど腕を問われるコースだ。
■予選はモナコ5勝を誇る”当代のモナコ・マイスター”であるミハエル・シューマッハがポール・ポジション。2位にルノーのフェルナンド・アロンソと3位のマーク・ウェバーが続いた。だが、とんでもない裁定がシューマッハに下る。予選中にラスカス・コーナーで車を止めたシューマッハの行為で予選を妨害されたとルノーらが訴え、それが認められのだった!シューマッハはポールポジションを剥奪されただけでなく、最後尾に降格となった。
■予選から波乱含みだった今年のモナコは見せ場が沢山あるレースとなった。レースは序盤からアロンソとキミ・ライコネンの”二人だけ”の世界となった。他を圧倒する高速バトルが続く。後続はホンダのバリチェロ当たりが”壁”となり大渋滞。この大渋滞に巻き込まれ様々なドラマが生まれることになる。
■他を圧倒するアロンソとライコネン。ピットインをしてもその差は変わらない。ところが、46週目に3位を走行していたウェバーのウイリアムズのマシンから黒煙が吹き上がりリタイア。マシンを撤去するため、セーフティーカーが入る。このスロー走行に影響されてか2位のライコネンがなんとリタイア。これでアロンソを脅かす者はいなくなった。このアクシデントのちょっと前にはスーパーアグリの佐藤琢磨もリタイアを喫する。
■アクシデントは続く。同じく3位走行のバリチェロもピット・レーンの80km速度制限に違反してペナルティーのピットインで後退。替わって3位にあがったトヨタのトゥルーリも残り5週でスローダウンしてリタイア。トゥルーリに至ってはこの所11戦連続で入賞を逃し続けている。そんな混乱の中、何気に3位入賞を果たしたのが、モナコ2賞のレッドブルのクルサード。国際映像にもほとんど映らないながらも、いぶし銀の活躍。2位にはモントーヤが入った(モントーヤもほとんど映像には映らず)。もちろん優賞はアロンソで、今期4勝目。モナコは自身初の勝利となった。
■当代のモナコ・マイスターであるミハエル・シューマッハは22番手からゴボウヌキで5位となる。昔、ポールからスタートするより後方からスタートした方が速かったナイジェル・マンセルというドライバーがいたが、マンセルを彷彿とさせる走りだった。後半戦に向けて貴重なポイントとなるだろう。
■次の戦いはイギリスGP。モナコではパッとしなかったホンダのジェイソン・バトンの母国グランプリとなる。